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なぜデジタル社会のコミュニケーションなのか

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  【なぜデジタル社会のコミュニケーションなのか】 正確には、 「なぜデジタル社会のコミュニケーションを研究するのか」 …という問いですね。 理由は大きく3つあります。 ひとつは、 デジタル化の進展は、“私たちに止められないから”です。 どんなに対抗しようとも、 今後デジタル化はますます促進され、 社会のあらゆる場面で活用されることになります。 日本はこれまでデジタル後進国と言われていました。 これを取り戻そうと、 政府はデジタル活用に大きく舵をとり、 アナログ対応だった行政手続きが見直されています。 AI(人工知能)活用例でいえば、 チャットGPTによる文章作成技術が思いのほか早く、 高い水準で浸透したため、 学校のみならず、 国家による規制に踏み切るところまででてきました。 「いや、私はデジタルを使わない!」 と断言したとしても、 そのような生活は、 無人島で自給自足の生活を 送ることくらいでしか叶いません。 そうであれば、 いま自分が必要なツールを活用することで、 より便利を享受することも いまの社会とのかかわり方なのではないでしょうか。 かく言う私も、 実は“リアル派”だということを、 皆さんもご存じのことと思います。 いまの社会と向き合い、 デジタルツールと上手に付き合う。 これがまず“デジタル社会”を研究することの意義です。 そして、ふたつ目は、 前回のコミュ力アップでふれた “伝わる技法” として、 デジタルを活用した場合のコミュニケーションには、 とくに工夫が必要だからです。 デジタルコミュニケーションでは 文章によるものが多く、 また、 個々に流れてくる情報量も多いため、 まず“読んでいただくため”の工夫。 そして、 表情が見えない分、 より伝わるための“書き方”の工夫。 さらに、 より理解を深めるため、 WEB会議システムや動画を活用した“見せ方”の工夫など。 いくつかのデジタルツールを活用することで、 時間と場所を選ぶことなく、 より多くの方に、 ある意味でリアルよりも 効果の高い伝達を可能とします。 そして、みっつ目は、 急速に発展するデジタル化によって、 新たなデジタル機器や コミュニケーションツールが 続々と現れるからです。 申し上げたように、 思うより早く、 高い技術でデジタルツールは進化しています。 ただし、新たなツールすべて...