言葉の変換:だいちゃんの「ペップトーク」
前回「やれば、できる!」をお伝えしました。 じつは、この言葉って、 人に投げかけることで、 より効果を発揮するのですよ。 人は期待されることで、 やる気がでたり、 潜在能力が引き出されたりすることもわかっています。 WBCの栗山監督が、 日ハム時代に大谷選手の二刀流を 誕生させたのは有名な話しですね。 当時プロ野球界では、 投手も打者も両方させることに反論しかなく、 大谷選手が打撃不振だったとき 「投手に専念させるべき」とする論調でしたが、 栗山監督は「翔平ならできる!」と信じ、 期待し、二刀流で起用した結果、 年間MVPをとる結果となりました。 その後の活躍はここで紹介するまでもないでしょう。。。 そして、 日ハムをリーグ優勝にまで導いたのは、 前向きな言葉を投げかけ、 選手を信頼して、期待して起用していった 指導方法にあったとされています。 WBCでもそうでしたね。 「大谷さんや、プロの選手だからできたんじゃない?」 と思われる方がいるかもしれません。 そこで、 実際に期待を声にする“言葉の投げかけ”によって、 少年野球チームを優勝まで導いた、 ドラマのような話しを実現させている方が、 このコミュ・ラボにもいますので紹介します。 “だいちゃん”こと、浦上大輔さんです。 だいちゃんは、 ペップトークという「励ます技術」の 普及活動をされているのですが、 このペップトークを使い、 旗の台クラブという 負け試合が続く少年野球チームを、 都大会優勝を果たすチームへと導きました。 何をしたかといえば、 「ポジティブな言葉で選手を励ます」 ということです。 それまでの旗の台クラブでは、 練習中にミスがあると、 体育会的な指導の 「何やってるんだ!」 「なんでそんなボール球振るんだ!」 「ボーッとするな!」 「やる気ないなら抜けろ!」 といった言葉を使っていたそうです。 これをペップトークに変えるよう 指導者たちに進言し、 「大丈夫、次は行けるぞ」 「ストライクを思い切り打とう」 「打てるよ」 「集中していこう!」 「野球を楽しもう」 と励ましや期待の言葉に変えたそうです。 さらにチームの監督は、 大会前にこれからの試合へ向けて、 優勝までをイメージした新聞をつくり、 選手それぞれが活躍する姿を 描いてみせたそうです。 結果、 選手たちの間で褒め合い、 励まし合い...