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組織コミュニケーション-「聞いてないよ…」が不満の種に-

11月15日にこのようなニュースがありました。 「茨城県行方市消防団の 「玉造支団第5分団第2部」(通称・羽生消防団) に所属していた消防団員22人全員が 退団していたことが、12日までに分かった。」 茨城新聞クロスアイ https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16682494290700 記事によれば、退団に至る原因は、 予定されていた市消防団操法競技大会の 順番が勝手に変えられていたとのこと。 ポンプとホースを使い 送水のタイムや規律などを競う大会で、 順番は6月の抽選で 5番目となっていたのですが、 その後、27番目の消防団と 順番が入れ替わっていたということです。 羽生消防団にしてみれば 「聞いてないよ!」 なわけですね。 市消防団による順番変更の理由は、 5月に行われた新人訓練の際に 「羽生消防団が穴の開いたホースで参加していた。 (変更は)注意喚起・指導の意味合いだったと理解している」 というもの。 「最後まで満足できる謝罪も説明もなかった」 として、全員分の退団届を提出し受理されたようです。 消防団員は地域の有志で構成され、 火災発生など有事の際に、 消火活動等をいち早く行えるよう 訓練を行っている組織です。 全員が退団したということは、 この地域に消防団がなくなったことと同じですね。 この決断が良いか悪いかは別として、 いいたいことは、 「聞いてないよ…」は不満の種になるということです。 これは組織の大小にかかわらず発生します。 ふとしたコミュニケーション不足によって、 意外と伝わっていないことは多くあります。 組織やチーム、グループを預かり、 運営されている方は、 組織コミュニケーションとしてお気を付けくださいね。 ※これに類似した事例などで、 「コミュニケーション不足発生6つのメカニズム」 もお伝えしていきますね。 人×WEBコミュニケーションプロデューサー 青山貴洋 デジタル社会のコミュニケーション カオバWEBコミュ研究所 コミュ・ラボ    https://kaoba.jp/lab/  はこちら! ウェビナー企画・運営・配信のご相談はこちら! ウェビナーマネジメントサービス | カオバwebコミュニケーションズ (kaoba-web.com) 人と思いをつなぐ カオ...

コミュニケーションの「配慮」は「一歩先読む未来」から -オンライン会議やウェビナーで考える-

これまで一貫して 「コミュニケーションには“配慮”が必要だ」 ということを述べてきました。 「言ってよい、悪い」「デジタル文書による確認」「SNSでの反応」 これらすべて「配慮」から派生している事柄です。 では「配慮」実行のために必要なことはなんでしょうか? それは「一歩先読む未来の想像」です。 もちろん、そこには 「自分が相手とどう接したい」や 「自分が相手からどのように思われたい」 という思いが重なり、 実現のため必要となるものではあります。 ですが、申し上げたように、特別な場合を除き、 基本的には「人から嫌われるために コミュニケーションをとろう」 とする人はいないはずです。 さらにいえば、 相手を理解しようとする、あるいは、 相手にこちらの思いを 伝えようとするために コミュニケーションを行うはずです。 では「一歩先読む未来の想像」とは何か? をオンライン会議の場面で考えてみましょう。 まず、会議の手法や「活発な会議のやり方」などは、 書籍以外にネットでもたくさん情報が出ています。 それらに関してはそれらの情報をご参考いただくとして、 (もしお聞きになりたい方がいれば深掘りします) これらは「会議」を一緒くたにしているので、 まず会議の目的を明確にすることが大切です。 会議の種類についても多くの記述がありますが、 私は大きく以下の目的別の4つに分類します (共有型はさらに3分類)。 ●共有型  ・情報共有:報告会、連絡会、確認会議、営業会議 等  ・知識共有:トレーニング、勉強会、研修、説明会、    学会、パネルディスカッション、シンポジウム 等  ・意識共有:始業式、年始会、決起会、    キックオフミーティング、成果報告会 等 ●創造型   ブレインストーミング、アイデア出し会、   ネタだし、ワイガヤ 等 ●調整型   連絡会、協議会、スケジューリング会 等 ●決定型   経営会議、役員会議、理事会、総会 等 このようにみると、 議論参加や事前知識が必要となる会議と、 その場で情報が共有できる会議とに 分類することができます。 つまり、 「事前に資料提供することが必要な会議」という 一歩先の未来が見えます。 これによってさらに一歩先の未来に向け、 議事次第や課題提示などのアジェンダや、 事前知識資料を配布しておくことで 本代の議論に入りやすくなります...

デジタル社会の「反応」コミュニケーション

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前回からの流れを受けて、 デジタル社会の「反応」について考えていきます。 デジタル社会特有の反応に「いいね!」があります。 皆さんもSNSの投稿に「いいね!」機能を 利用されたことがあるかと思います。 ご自身のアップされた記事に「いいね!」や、 コメントの書込みといった 「反応」があるとうれしいですよね。 あまり気にしないという方もいらっしゃるかもしれませんが、 人は自分の投げかけた事柄によい反応があると 大抵はうれしいものです。 逆に、思いもよらず悪い反応があれば嫌な気持ちになったり、 反応がなければさみしい気持ちになったりします。 これはリアルでもデジタルでも同じですよね。 ただし、デジタルの場合に覚えておくべきことは、 前項でも示したとおり、 反応が見えづらく、 また、届いていない可能性もあるということです。 リアルとなる対面でのコミュニケーションは、 アイコンタクトやうなずき、 「わかる、わかる!」や 「それ、違くない?」といった、 「反応」が如実に感じ取れます。 それは目の前に相手がいるからです。 もちろん、人によっては無反応の方、 反応の薄い方がいらっしゃいますので、 そういった方とは 「あの人の考えていることわからないな…」と、 関係が薄くなり、疎遠となることもあります。 「うなずき」や 「わかる、わかる!」といった反応があった場合、 発信者は「共感」を得たと安心することでしょう。 もし「首をかしげる」や 「それ、違くない?」といった反応があった場合、 「反感」ととれますが、 その表情や声のトーンによって、 敵意のあるかないかが判断される、 あるいは、 敵意があるかどうかを、 「会話」などによって即座に確認することが可能となります。 しかし、デジタルの場合、 まず、コミュニケーションする場所が ネットを活用することになり、 見えていない相手に対して 投げかけることから始まります。 SNSでは、それが相手に届き、 投げかけに「共感」したとすれば、 それなりの反応がきます。 「いいね!」や「コメント」、 「シェア」あるいは「リツイート」ですよね。 積極的に反応してくれる方、 時おり反応してくれる方、 まったく反応しない方、 中には、 「他の友人には“いいね”するのに、私の投稿にはしてくれない…」 なんて思いをされた方もいるかもしれません。 この、SNSにお...