デジタル社会の「反応」コミュニケーション
前回からの流れを受けて、
デジタル社会の「反応」について考えていきます。
デジタル社会特有の反応に「いいね!」があります。
皆さんもSNSの投稿に「いいね!」機能を
利用されたことがあるかと思います。
利用されたことがあるかと思います。
ご自身のアップされた記事に「いいね!」や、
コメントの書込みといった
「反応」があるとうれしいですよね。
コメントの書込みといった
「反応」があるとうれしいですよね。
あまり気にしないという方もいらっしゃるかもしれませんが、
人は自分の投げかけた事柄によい反応があると
大抵はうれしいものです。
人は自分の投げかけた事柄によい反応があると
大抵はうれしいものです。
逆に、思いもよらず悪い反応があれば嫌な気持ちになったり、
反応がなければさみしい気持ちになったりします。
反応がなければさみしい気持ちになったりします。
これはリアルでもデジタルでも同じですよね。
ただし、デジタルの場合に覚えておくべきことは、
前項でも示したとおり、
反応が見えづらく、
また、届いていない可能性もあるということです。
前項でも示したとおり、
反応が見えづらく、
また、届いていない可能性もあるということです。
リアルとなる対面でのコミュニケーションは、
アイコンタクトやうなずき、
「わかる、わかる!」や
「それ、違くない?」といった、
「反応」が如実に感じ取れます。
アイコンタクトやうなずき、
「わかる、わかる!」や
「それ、違くない?」といった、
「反応」が如実に感じ取れます。
それは目の前に相手がいるからです。
もちろん、人によっては無反応の方、
反応の薄い方がいらっしゃいますので、
そういった方とは
「あの人の考えていることわからないな…」と、
関係が薄くなり、疎遠となることもあります。
反応の薄い方がいらっしゃいますので、
そういった方とは
「あの人の考えていることわからないな…」と、
関係が薄くなり、疎遠となることもあります。
「うなずき」や
「わかる、わかる!」といった反応があった場合、
発信者は「共感」を得たと安心することでしょう。
「わかる、わかる!」といった反応があった場合、
発信者は「共感」を得たと安心することでしょう。
もし「首をかしげる」や
「それ、違くない?」といった反応があった場合、
「反感」ととれますが、
その表情や声のトーンによって、
敵意のあるかないかが判断される、
あるいは、
敵意があるかどうかを、
「会話」などによって即座に確認することが可能となります。
「それ、違くない?」といった反応があった場合、
「反感」ととれますが、
その表情や声のトーンによって、
敵意のあるかないかが判断される、
あるいは、
敵意があるかどうかを、
「会話」などによって即座に確認することが可能となります。
しかし、デジタルの場合、
まず、コミュニケーションする場所が
ネットを活用することになり、
見えていない相手に対して
投げかけることから始まります。
まず、コミュニケーションする場所が
ネットを活用することになり、
見えていない相手に対して
投げかけることから始まります。
SNSでは、それが相手に届き、
投げかけに「共感」したとすれば、
それなりの反応がきます。
投げかけに「共感」したとすれば、
それなりの反応がきます。
「いいね!」や「コメント」、
「シェア」あるいは「リツイート」ですよね。
「シェア」あるいは「リツイート」ですよね。
積極的に反応してくれる方、
時おり反応してくれる方、
まったく反応しない方、
中には、
「他の友人には“いいね”するのに、私の投稿にはしてくれない…」
なんて思いをされた方もいるかもしれません。
時おり反応してくれる方、
まったく反応しない方、
中には、
「他の友人には“いいね”するのに、私の投稿にはしてくれない…」
なんて思いをされた方もいるかもしれません。
この、SNSにおける反応の心理は奥が深いようです。
人が「いいね!」をする主な理由は、
・友達、あるいは、フォロワーだから
・投稿の内容が良いと感じたから
・何となく
と、意外と単純なのに対して、
・投稿の内容が良いと感じたから
・何となく
と、意外と単純なのに対して、
人が「いいね!」をしない主な理由をまとめると、
つぎのようになります。
つぎのようになります。
1. (該当する)SNSをあまり見ない
2. 投稿に気づいていない
3 そもそも「いいね」をしない
4. 投稿内容に興味がない
5. 「いいね返し」をめんどうだと思っている
6. ストーカーだと思われたくない
7. いいねできる心境ではない
8. なんとも思っていない
9. あなたに対抗意識を持っている
10. あなたに嫉妬している
2. 投稿に気づいていない
3 そもそも「いいね」をしない
4. 投稿内容に興味がない
5. 「いいね返し」をめんどうだと思っている
6. ストーカーだと思われたくない
7. いいねできる心境ではない
8. なんとも思っていない
9. あなたに対抗意識を持っている
10. あなたに嫉妬している
これらは、記事やブログ、
実際の相談ページなどを参考にしてまとめたものですが、
大きく括れるものもあれば、
特有の心理を指すものも含まれていますね。
実際の相談ページなどを参考にしてまとめたものですが、
大きく括れるものもあれば、
特有の心理を指すものも含まれていますね。
5.の「いいね返し」などはSNS特有の典型です。
受信者の複雑な心理は、
3.「そもそも「いいね」をしない」にも表れており、
まったくしない人もいれば、
「暇だと思われたくないから」とする理由も存在するようです。
3.「そもそも「いいね」をしない」にも表れており、
まったくしない人もいれば、
「暇だと思われたくないから」とする理由も存在するようです。
さらに、友達ではあるものの、
9、10の.「あなたに対抗意識を持っている」、
「あなたに嫉妬している」といった感情もあるようで、
顔の見えない分、
ネガティブな面が助長されることも読み取れます。
9、10の.「あなたに対抗意識を持っている」、
「あなたに嫉妬している」といった感情もあるようで、
顔の見えない分、
ネガティブな面が助長されることも読み取れます。
実際に、私の場合は、
「投稿に気づいていない」が当てはまります。
「投稿に気づいていない」が当てはまります。
私は仕事や友人とのつながりから、
Facebookを頻繁に利用していますが、
見ることが可能なときに数件の投稿を見て、
Facebookを頻繁に利用していますが、
見ることが可能なときに数件の投稿を見て、
関係性の深い方の投稿には「いいね!」を押し、
あまり深くない方の場合でも、
投稿に興味を持てば「いいね!」を押す
といった具合に考えています。
あまり深くない方の場合でも、
投稿に興味を持てば「いいね!」を押す
といった具合に考えています。
情報発信型のSNSは、
Twitter、Facebook、Instagramなど、種類やその特徴、
使われている方の年齢層などの違いもあり、
独自のアルゴリズムによって、
ユーザーに合うとされる情報が提供されます(※註1)。
Twitter、Facebook、Instagramなど、種類やその特徴、
使われている方の年齢層などの違いもあり、
独自のアルゴリズムによって、
ユーザーに合うとされる情報が提供されます(※註1)。
したがって、
お友達やフォローされている
すべての情報が自分のフィードに届くわけではありません。
お友達やフォローされている
すべての情報が自分のフィードに届くわけではありません。
つまり、多くの友人のニュースフィードを
すべて見られるわけもなく、
見逃しもたくさんあるわけですね。
すべて見られるわけもなく、
見逃しもたくさんあるわけですね。
そして、私が発信するものも、
内容によってさまざまな反応があり、
もともと近況報告的な使い方をしていたため、
仕事の内容になると反応が薄い
(「いいね!」や「コメント」の数が少ない)
のが現実です。
内容によってさまざまな反応があり、
もともと近況報告的な使い方をしていたため、
仕事の内容になると反応が薄い
(「いいね!」や「コメント」の数が少ない)
のが現実です。
かといって、見られていないわけでもなく、
久しぶりに連絡する機会のある場合などに
「ご活躍拝見しています!」や、
投稿を見ていなければわからないであろう
具体的な内容をお話しされる方もいらっしゃいます。
久しぶりに連絡する機会のある場合などに
「ご活躍拝見しています!」や、
投稿を見ていなければわからないであろう
具体的な内容をお話しされる方もいらっしゃいます。
ここでいいたいことは、
SNSにおける反応は、
リアルでの付き合いと別次元にあるということです。
SNSにおける反応は、
リアルでの付き合いと別次元にあるということです。
これらのやり取りが嫌で、
「SNS断ち」をされる方も増えています。
「SNS断ち」をされる方も増えています。
様々な感情があり、
反応する・しないを選択されることでしょう。
反応する・しないを選択されることでしょう。
しかし、
離れた場所で会えずにいる方々の近況がわかるのも、
デジタルのよいところ。
離れた場所で会えずにいる方々の近況がわかるのも、
デジタルのよいところ。
投稿の発信者としては、
あまり反応を気にせず、
届けたい人を思いメッセージを送り、
あまり反応を気にせず、
届けたい人を思いメッセージを送り、
受信者としては、
投稿をお見かけしたら、
何かしらの反応を心がける。
投稿をお見かけしたら、
何かしらの反応を心がける。
やはり「無反応」は親交を疎遠にします。
何でもかんでも反応してほしいとは思いません。
ご自身で基準を決めるのも良いと思います。
ご自身で基準を決めるのも良いと思います。
つながりを大切にしたい方とは積極的に交流し、
SNSと上手にお付き合いすることが、
自分のため、相手のためになり、
信頼関係を築くはずだと信じています。
SNSと上手にお付き合いすることが、
自分のため、相手のためになり、
信頼関係を築くはずだと信じています。
ただし、商業利用で
「仕事につなげたい」と考えるのであれば、
SNSを攻略していかなければなりません。
「仕事につなげたい」と考えるのであれば、
SNSを攻略していかなければなりません。
その場合、各SNSの特徴を理解したうえで、
誰に向けて発信するのかを定めて発信すべきです。
誰に向けて発信するのかを定めて発信すべきです。
これについては、
さらに深掘りして別項で議論していきましょう。
さらに深掘りして別項で議論していきましょう。
註1.Instagramの仕組みについては「Instagramの仕組みを解き明かす」に、META社Instagram責任者Adam Mosseri氏(2021.06.08)によるコメントがあります。これを解説した記事「【2022年最新】Instagramのアルゴリズムを理解しよう」(株式会社コムニコ,2022.10.18)はさらにわかりやすいかと思いますので紹介させていただきます。
人×WEBコミュニケーションプロデューサー
青山貴洋
青山貴洋
デジタル社会のコミュニケーション
カオバWEBコミュ研究所 コミュ・ラボ https://kaoba.jp/lab/ はこちら!
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