磨け!雑談力-雑談コミュニケーションで関係性のアップデート-
「雑談」されてますか?
実は、関係性を深化させるうえで、
雑談はとっても大切な役割を果たしてくれます。
コミュケーション不足は、
1.伝えようとしない
2.伝える機会がない
3.伝える環境がない
4.話ができない雰囲気
5.伝え忘れる
6.わかっていると思っている
といった
6つのメカニズムにより発生します。
この中で、
6つ目の「わかっていると思っている」は
少しやっかいです。
なぜなら、
「人は基本的に
他人や物事の情報を
すべて知っているわけではない」
からです。
例えば、
あるクライアントの社長さんから
次のような話しを投げかけられたとします。
A社長 「うちの太郎は元気でよく食べるんだよ」
はじめてこのような内容に触れたあなたは、
「社長さん宅のご子息は、
太郎さんで、まだ若いんだな…」
といったことを考えるのではないでしょうか。
実は、“太郎”はペットの犬だった…
というのはよくある話ですよね。
しかし、この雑談の中で、
あなたは「A社長のお宅では、
ペットに犬を飼われているのだ」
ということを知ることができました。
そして、今後話しの中で
“太郎”が出てきた場合、
「ワンちゃんのことだな」と認識でき、
あるいは、
「太郎ちゃんお元気ですか?」
と話しをもちかけることができるわけです(註1)。
このように、
人間の認知環境となる
頭の中にある知識、
一般常識、
思い込み、
考えなどにより
最適な関連性を持つ情報を
記憶から探しだそうとすることを
「関連性の認知原則」(註2)といいます。
その中には確実なもの、
不確実なものも含まれ、
さらに、
新たな情報が入ると、
この認知環境が変わるとされています。
「雑談」をすることで、
認知環境がアップデートされるわけですから、
よりよい関係が気づけることは
ご理解いただけると思います。
合理的な人は
「雑談してる時間がもったいない」
と思われる方もいるかもしれません。
しかし、大切な人、
関りを深くしたい人とはもちろん、
これまで関りの薄かった人とも
上手に雑談の機会をつくることで、
お仕事に関連することや、
何かのヒントにつながる
可能性があるかもしれません。
今ではわざわざ出向かずとも、
オンライン会議システムを活用した
1on1といった対話手法もあります。
上手にデジタルを活用して
「雑談」の機会をつくってみてはいかがですか?
1on1についてお知りになりたい方はご連絡くださいね。
註1 ワンちゃん太郎は雑談に関わる例として提供した話題であり、「わかっていると思っている」には、さらに深い勘違いがあります。「コミュニケーション不足6つのメカニズム」で詳細します。
註2 Sperber, Dan and Deirdre Wilson (1986/1995) Relevance: Communication and Cognition, Blackwell. D. スペルベル, D. ウイルソン/訳 内田聖二,中逵俊明,宋南先,田中圭子『関連性理論-伝達と認知-第2版』(1999)研究者出版
青山貴洋
デジタル社会のコミュニケーション
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