言葉の変換マインド:ピンチは「チャ~ンス!」
前々回「プラス受信」について触れました。
簡単にいえば「ピンチはチャンス!」ってやつです。
簡単にいえば「ピンチはチャンス!」ってやつです。
よく使われる言葉ですが、実際にそう思えるかというと、かなりむつかしいですよね。
だって、ピンチなんですもの!
誰だってあわてるし、不安になるし、腹が立ち、怒ることだってあると思います。
ですが、これこそ、
ものごとの捉え方であり、
エグゼクティブが保つべき姿勢であると考えます。
ものごとの捉え方であり、
エグゼクティブが保つべき姿勢であると考えます。
これを教えてくださったのが、
メンバーでもある五十嵐和也さんです。
メンバーでもある五十嵐和也さんです。
五十嵐さんは、
企業勤め時代に中小企業診断士を取得され、
コンサルタントとして独立をされました。
企業勤め時代に中小企業診断士を取得され、
コンサルタントとして独立をされました。
しかし、開業当時はまったく売れないどころか、
開業パートナーともうまくいかず、
借金まで抱え悩んでいたそうです。
開業パートナーともうまくいかず、
借金まで抱え悩んでいたそうです。
何か良い案はないものかと、
恩師をたずね、相談しようと
これまでの経緯をお話しされました。
恩師をたずね、相談しようと
これまでの経緯をお話しされました。
出てくるのは愚痴ばかり…
それを聞いた恩師は、
「五十嵐くん、
いまの君では成功しないだろうから、
いますぐ会社をたたみ、
就職先を探した方がいいよ」と言ったそうです。
「五十嵐くん、
いまの君では成功しないだろうから、
いますぐ会社をたたみ、
就職先を探した方がいいよ」と言ったそうです。
何か策が聞けると期待した五十嵐さんは驚きます。
「なにか策でも聞けるかと思ったのに…」
と詰め寄ります。
と詰め寄ります。
すると恩師は、
「わかった、わかった。
では、ひとつ教えよう。
何か問題があったとしたら
「チャンス!」と言いなさい。」
「わかった、わかった。
では、ひとつ教えよう。
何か問題があったとしたら
「チャンス!」と言いなさい。」
五十嵐 「チャンス…ですか」
恩師 「そう、チャンスだ!」と言い、
「経営者は何かしら問題を抱えている。
むしろ、問題がないときの方が少ないだろう。
問題は事実でしかない。
これをピンチとしてとらえるか、
チャンスとしてとらえるかは
本人に選択することができる。
ピンチにとらえれば“嫌なこと”になり、
他人や環境のせいにしようとするだろう。
しかし、チャンスとすれば、前向きになり、
どう生かしていくかという思考になる。
いいか、
ピンチのときほど“チャンス!”と言うんだぞ!」
「経営者は何かしら問題を抱えている。
むしろ、問題がないときの方が少ないだろう。
問題は事実でしかない。
これをピンチとしてとらえるか、
チャンスとしてとらえるかは
本人に選択することができる。
ピンチにとらえれば“嫌なこと”になり、
他人や環境のせいにしようとするだろう。
しかし、チャンスとすれば、前向きになり、
どう生かしていくかという思考になる。
いいか、
ピンチのときほど“チャンス!”と言うんだぞ!」
なにか腑に落ちない五十嵐さんでした。
しかし、あるとき、クレームの電話がかかったとき、
(五十嵐くん、ピンチはチャンスだぞ!)
と、恩師の声が聞こえたそうな。
そこで思わず、電話口で出た言葉が、
「チャン~ス!」
「チャン~ス!」
ご自信でもわけがわからなかったようです(^_^;)
ですが、そのクレームが、
「商品であるサービスの改良化につながるのだ!」
と前向きになれ、
クレームの聞き方と対応が変わったと言います。
クレームの聞き方と対応が変わったと言います。
このときを期に、
仕事の声がかかるようになり、
紹介も増えていったそうです。
仕事の声がかかるようになり、
紹介も増えていったそうです。
その後のご活躍は、塾生の方ならご存じですよね。
この恩師とは、
“プラス受信”をはじめとする
自立型姿勢といった
アントレプレナーシップ(起業家精神)の
第一人者である、福島正伸さんです。
“プラス受信”をはじめとする
自立型姿勢といった
アントレプレナーシップ(起業家精神)の
第一人者である、福島正伸さんです。
福島さんの命をけずって書いたとされる
『新経営学読本』によれば、
自立型姿勢のひとつ“自己責任”において、
問題を他人のせいにすれば解決に至らない。
しかし、根本原因を自分自身に見出せば、
自分の「出番」となり、
すべきことが見えてくる。
「どこに原因をつくるのかで、
次の自分の言葉、行動、結果は
まったく違ったもの」(p160)になる
とされています。
『新経営学読本』によれば、
自立型姿勢のひとつ“自己責任”において、
問題を他人のせいにすれば解決に至らない。
しかし、根本原因を自分自身に見出せば、
自分の「出番」となり、
すべきことが見えてくる。
「どこに原因をつくるのかで、
次の自分の言葉、行動、結果は
まったく違ったもの」(p160)になる
とされています。
つまり、捉え方で“言動が変わる”ということです。
ポジティブな言葉がけが必要となる
エグゼクティブの私たちにとって
必要な考え方であり、
コミュニケーションの
“あり方”が根本から変わる
姿勢であるといえるでしょう。
エグゼクティブの私たちにとって
必要な考え方であり、
コミュニケーションの
“あり方”が根本から変わる
姿勢であるといえるでしょう。
≪さらに深掘り≫
自立型姿勢には
「プラス受信」
「自己責任」
「自己依存」
「自己管理」
「自己評価」
「他社支援」
といった6つの姿勢があります。
さらに深掘りしたい方は
以下を参考になさってください。
「プラス受信」
「自己責任」
「自己依存」
「自己管理」
「自己評価」
「他社支援」
といった6つの姿勢があります。
さらに深掘りしたい方は
以下を参考になさってください。
福島正伸『新経営学読本』株式会社きんざい, 2016
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