【コミュニケーション】受信者の頭の中!?

 


先日、ある方から
「業界用語や外国語まじりの会話についていけなーい!」
というお悩みをお聞きしました。

この方は、私が現在WEB集客コンサルをつとめる、
あるセミナーで、同じチームの方とのやり取りでお悩みを感じたようです。

「自分が知っていることは相手も知っているだろう…」

これがコミュニケーション最大の誤解。

コミュニケーションの過程を分解すると、
<発信者>     <受信者>
①記号化 → ②送信 → ③受信 → ④解読
簡単にするとこんな感じです。

①発信者が伝えようとすることを、
 言葉や身ぶりなどで“記号化”し、
②相手に対して“送信”します

このとき、
①では、発信者の自分がもつ
知識、価値観、人間観といった
これまで培った世界観に、
そのときの感情などが入り交ざり
記号化され、
②送信されることになります。

③これを相手(受信者)が受信し、
④発信者の記号化された表現・内容を
 “解読”することになります。

このとき、④では、
受信者のもつ世界観によって“変換”されます。

どんなに伝えようとも、
送信者①での世界観は、
④において受信者の世界観でしか変換されません。

同じものを違う呼称で扱う
方言などが良い例ですが、
例えば、
Yシャツのことを関西では「カッター」とも呼びます。
関西の方が「カッター着る」と言ったとしても、
その呼び方を知らない
関東の方は「カッター切る」と
変換するのではないでしょうか(画像参照)。

また、うどん文化の強い関西では、
「きつね」といえば
「甘く煮付けた油揚げの入ったうどん」を指します。

一方で、
「甘く煮付けた油揚げの入った“そば”」を
「たぬき」とします。

関東であれば、
「きつねそば」ですよね。
そして、関東で「たぬきそば」といえば
「揚げ玉の入ったそば」で、
これを関西では「ハイカラそば」と呼びます。

これは、以前
「磨け!雑談力-雑談コミュニケーションで
 関係性のアップデート-」の中で紹介した
「関連性の認知原則」とよばれるものです。https://www.facebook.com/.../1173946.../learning_content/...

冒頭でご紹介したお悩み事例の発信者は、
「このくらいのことは知っているだろう…」
と思ったかもしれません。

あるいは、
「私は、この業界に精通しているのだ!」
ということを主張したかったのかもしれません。

これも、
ご本人が“記号化”させたものなので、
この世界観は確認するよりほかありません。

しかし、
受信者側に伝わらなければ会話は成立しませんし、
もし、お仕事で何かをお伝えしようとした場合に、
伝わらないということは
避けなければなりませんよね。

もし、
あえて知らない言葉で記号化しようとするなら、
そのあとに理解できたか
「確認」がとっても重要になります。

こうして、コミュニケーションは成立していくのです。

実は、この
「関連性の認知原則」の事例と似ていることが、
いま話題のChatGPTを扱ううえで
とっても重要になっています。

どこかのタイミングでお伝えさせていただきますね。


人×WEBコミュニケーションプロデューサー
青山貴洋


デジタル社会のコミュニケーション
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